ラップスキルの限界突破「kiwotzukenah」レビュー
日本のシーンで千差万別のフローを操って僕たちを魅了し続ける天才って誰でしょう。Jinmenusagiですね。
哲学的なリリックとあっつあつのスピリットで僕たちの予想を超え続ける天才って誰でしょう。Ace coolですね。
じゃあ天才Jinmenusagiと天才Ace coolが手を組んだらどうなるでしょう。ぶっ壊れますね。
はい。ぶっ壊れてます。この歌
シンプルにラップが本当に上手い。どっちも。個人的にはこの曲に関してはAce coolの方が好みなんですけどJinmenusagiも本当にやばい。
「超目にくる、これ来る 骨身に沁みてくる これ超視界にくる
コンビニ感覚 ライター買うように血管から来る まだ目にくる
トーシロ、パニクる 主にバカップル 女は勘ぐる
コンクリジャングル 無料のサンプル 真っ赤なアンプル
気をつけな!」
これフックなんですけど、本当に覚えやすいんですよね。耳に残る。永遠にコダマしてるんすよ。Jinmenusagiのフック作成能力の高さが垣間見えてます。
「知を愛する者求道者 満足な豚より俺は不満足なソクラテスかもな
体があるなら愚かな道は歩まない 名声追わない
思いつきの言葉は紡いだことない 他人と自分を比較しないその上
賢い奴は拙く生きる 刀は鞘に収まっている
死刑宣告を受けても哲学やめない 毒杯仰いで死ぬ」
Ace coolのバースですね。半端じゃないです。このラインだけでも彼のリリックセンスがずば抜けてるのがみてとれます。いや、聞き取れます。
ほんとに熱い男ですよこいつは、Ace coolってスピリットえぐいんですよね。自分の中で絶対にこれを譲らない!ってことをリリカルに歌うのが本当に上手。
「思いつきの言葉は紡いだことない」って割と在り来りなリリックだと思うんですけど、Ace coolが言うと重さが違う気がします。
覚えやすいフックに深いリリック、それを高速で歌い上げるラップセンス。三拍子揃っちゃってます。最強です。二人でプリキュアです。
Jinmenusagiってニート東京で最先端のラッパーで自分のこと挙げてたんですよ。かっこいいですよね。そゆとこ好きホント
盛りぬきに世界基準じゃなくて日本基準だと最先端で間違いないと思います。Ace coolもね。
日本のシーンの最先端の先っぽまでしゃぶりつくしたいそこの貴方。是非この曲聴いてみてください。
ハマりすぎに気をつけな!